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4年前のPCと最新のPCでは
どれぐらいビジネス効率は違うのか?比較調査してみた
企業におけるPCの買い換えサイクルは4年程度と言われている。しかし、4~5年以上前のPCでも十分に使えるように思えるし、実際そのくらいの年月を経たPCを使っているという企業も多いだろう。
なぜなら最近のPCは、単純にCPUのクロック数が増えたり、メモリやストレージの容量が5倍10倍になるわけではないので、どこがどう進化しているのかよく分からない。多少古い程度であれば、買い換える必要はないのでは? と考える人もいるだろう。
しかし、実際はどうなのだろうか? そこでノートPCの最新モデルと、4年前のモデルを比較して、どういった違いがあるのかを比較した。CPUやストレージなどの部材や、OSの違いなど、4年前のトレンドとは違いがあるものの、それによってビジネスの効率がどれだけ変わってくるのかも検証する。今回検証にあたっては、ビジネスシーンで最も機動力が高く、組織の業務効率に大きく関わるモバイルPCを対象とした。モデルとしてチョイスしたのは、法人向けモバイルPCとして評価の高い、2015年秋冬モデルのdynabook R73(以下、R73)、その前モデルとなる4年前のdynabook R731(以下、R731)である。
まずはスペックの違いをチェック
まずは、比較に使用した2台のスペックを見ていこう。両者とも13.3インチワイド液晶を搭載する「ビジネスモバイル」にカテゴライズされる機種だ。大画面の液晶を搭載しながら、軽量薄型、長時間バッテリーが求められるビジネスモバイルは、企業の営業マンなど機動力が求められる現場には欠かせない存在だ。R731が4年前、2011年の秋冬モデル、そしてR73がつい先日発売された2015年秋冬モデルとなる。スペックを表にしたので、下記を参照してほしい。
基本スペック | ||
機種名 | dynabook R73 (2015年モデル) | dynabook R731 (2011年モデル) |
OS | Windows 10 Pro 64ビット | Windows 7 Professional 64ビット |
CPU | インテル Core i5-6300U | インテル Core i5-2520M |
CPU開発コードネーム | Skylake | Sandy Bridge |
CPU動作周波数(最大) | 2.40GHzGHz (3.00GHz) | 2.50GHz (3.20GHz) |
CPU TDP | 15W | 35W |
メモリ | 4GB(4GB×1) | 2GB(2GB×1) |
液晶ディスプレイ | 13.3型 (1366×768ドット) | 13.3型 (1366×768ドット) |
データストレージ | 128GB SSD | 250GB HDD |
主なインターフェイス | USB3.0×3、HDMI (4K出力対応) 、RGB 、 ギガビットLAN | USB2.0×3、HDMI (4K出力非対応)、RGB、 ギガビットLAN |
バッテリー駆動時間 (JEITA 2.0) | 約14.0時間 | 約11.0時間 |
サイズ | 約316.0 x 229.0 x 17.2~21.4 | 約316.1 x 227.0 x 18.3~26.6 |
CPUは世代が大きく異なっている。R731がインテル Sandy Bridge(第2世代)、R73が最新のSkylake(第6世代)だ。R731が「Core i5-2520M」(2コア/4スレッド、2.5GHz、最大3.2GHz)、R73が「Core i5-6300U」(2コア/4スレッド、2.4GHz、最大3GHz)となる。この辺りの性能差は、もちろんベンチマークで検証している。
次にメインメモリであるが、共にDDR3でR731が2GB(2GB×1)、R73が4GB(4GB×1)を積んでいる。R731はオプションで4GB(2GB×2)も選択できたが、R73では標準で4GB、オプションで8GB(4GB×2)と、単純に2倍の構成だ。
ストレージはR731がHDD(250GB)、R73がSSD(128GB)を搭載している。R731もオプションでSSD(128GB)を選択可能だが、価格差は定価ベースで36,750円とかなり高くなり、2011年当時はあまり一般的な選択とは言えなかったことがわかる。R73はHDD(500GB)モデルも用意されているが、SSDとの価格差はちょうど10,000円であり、大きく値下がりしている。昨今では、企業にとってもSSDが現実的な選択肢になったと言えるだろう。
グラフィックスはCPU内蔵のGPUを利用する。R731はIntel HD Graphics 3000、R73はIntel HD Graphics 520だ。前者はDirect X10世代で4K(3,840×2,160ドット)出力非対応、後者はDirectX 11世代で4K出力対応といった違いがある。もちろん4K環境が出力できるほうが好ましいだろう。
比較1:パフォーマンス
ここからは、実際にベンチマークテストなどを用いて、スペックによる違いがどのくらい影響するのかを見ていこう。まずはPCのパフォーマンスだ。
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