シスコ、データビークル、SFDC、MSのキーパーソンら7人が語る、IoTによるビジネス変革
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ITを武器に全業界でイノベーションが起こり、情報を制する者が市場を制する
ウイングアーク1st 代表取締役社長 CEO 内野 弘幸氏は「このように今後5年間の変化は急激に加速していくでしょう。ITを武器に全業界でイノベーションが起こり、情報を制する者が市場を制する時代に入りました。デジタル化によって、業界・国境・組織の壁が壊れ、グローバルな新産業革命の波が押し寄せています。その1つの象徴として、いま最もホットな話題になっているのが、“IoT/IoE”によるビジネス変革の流れです」と強調した。
勝ち組企業は「Cloud Exchangeモデル」を構築している
八子氏は「いま起きている産業のデジタル化は、過去20年の小手先のデジタル化とは異なるものです。企業やビジネスモデルそのもの、バリューチェーンまで含めたデジタル化が進み、従来モデルを破壊し続けています」とし、グーグル、Uber、アマゾン、Spotify、Square、Facebook、テスラモーターズ、Airbnbなど、続々と登場しているデジタル化時代の勝ち組企業の例を挙げた。
「これらの企業に共通する点は、物理的アセットを持っていないこと。彼らはデータをうまく活用し、破壊的なイノベーションをもたらしています。いま世界中で、デジタル化によるビッグデータが毎日2エクサバイト(※1)も生成されていますが、我々はそのうちの5%しか活用しておらず、あとは捨てている状況です。グローバルで成功しているプレイヤーは“Cloud Exchangeモデル”で構築されているのです」(八子氏)
「Cloud Exchangeモデル」とは、需要側のニーズをクラウドに集め、さらに供給側の在庫や稼働の状況をリアルタイムに把握するモデルのこと。後者は従来のITでは実現が難しかったが、IoTによってデータをクラウドに集めて、需要と供給をマッチングさせることが可能になった。
八子氏は「IoTがビジネスの未来をけん引していくでしょう。しかし、モノをつなげ、データを把握するだけではリアルタイムな活用はできません。我々はヒト・プロセス・データ・モノをつなぎ、さらに価値を生み出すために“IoE”を提唱しています。自社だけでなく、他業種のデータも流通させ、価値を創出することが大切です。データをトータルに分析し、新しい示唆を導く必要があります」と説いた。
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