なぜいまだにSalesforceが選ばれるのか? 機能や価格では見えないポイントを探る
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今さら聞けないSalesforceの特長をおさらいする
田崎 純一郎氏(以下、田崎氏)■確かに、競合は増えていると感じていますが、現在も対前年比で38%の成長を維持するなど、おかげさまで順調です。2013年には、クラウドサービス専業ベンダーとして初めて、「世界のソフトウェア市場ベンダー別売り上げランキング」トップ10入りも果たしました。
──企業規模の大小を問わず、なぜこれほどまでにSalesforceは選ばれ続けているのでしょうか?
Salesforceは、SFA/CRMを中心としてサービスを拡大してきたクラウドサービスです。マルチテナント方式でサービスを展開していますので、お客様は使う人数に応じてライセンス数を決めるだけです。中小企業にとっては、これだけでも選ぶ理由になります。莫大なシステム投資を行なわなくても、大企業と同じシステムをいわば『割り勘』で利用できるのですから。
2つ目の特長として挙げたいのが、頻繁な機能追加です。毎年3回のバージョンアップで使い勝手を改善し、ユーザーの声を取り入れてきました。つまり、Salesforceにはさまざまな規模、業種のビジネスノウハウが15年間にわたって蓄積され続けているとも言えます。その知見を、スタートアップ企業も中小企業も、ユーザー数に応じたコストだけで活用できるのです。パッケージソフトと違い、常に最新版を利用できますしね。
そしてもう1つ、クラウドサービスで心配されがちな信頼性についても、これまで積み重ねてきた実績があります。クラウドサービスが珍しかった創業当時から、バックアップやデータセンターの運用といったインフラレベルだけでなく、アプリケーションで制御するようなアクセス権限や認証に至るまで、広い範囲を継続的に改善してきました。今ではミッションクリティカルな事業や政府の政策サービスにも利用されるなど、セキュリティレベルが高い証明になっていると思います。
器(うつわ)だけでは成功できない、という思想
──しかし、機能だけなら、似たような競合サービスはいくつか見つかりそうです。その中でSalesforceが選ばれ続けるということは、機能面以外の強みもあるということでしょうか。田崎氏■私たちは、ツールだけを提供している訳ではありません。私たちが提供しているのは、お客様のビジネスを成功させるための総合的な「支援」です。ツールはそのために必要な器であり、お客様が中身を育てる努力と合わさることで初めてビジネスの成功に近づいていけます。
──器としてのツールと、どう活用するかという中身が伴わなければ、ビジネスの成功には結びつかないということですね。しかしベンダーとして、お客様のビジネスの支援にそこまで力を入れる理由はどこにあるのでしょうか。
田崎氏■Salesforceは、必要な分だけ課金するクラウドサービスです。それはつまり、「オンプレミスのシステムより簡単にやめられる」ということでもあります。ユーザー企業がSalesforceを使ってビジネスを成長させ、その成功に満足して、継続的に使い続けていただけなければ、クラウド専業である私たちのビジネスは成り立ちません。「売り逃げ」ができない会社なのです。古い体質のソフトウェア会社では、受注までが仕事とわりきっているところもあります。私たちはツールを提供するだけではなく、お客様の成功を支援する体制作り、中身を育てるお手伝いに力を入れているのです。
ノウハウを詰め込んだ機能と、中身を育てる支援体制
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