本当に効果があるのか？ VDIで得られる10のメリットを検証

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本当に効果があるのか？ VDIで得られる10のメリットを検証

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2014/07/09 掲載

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一昔前は、VDI（仮想デスクトップ）やシンクライアントの導入目的といえば、セキュリティ強化やPCの運用管理負荷の低減と相場が決まっていた。しかし仮想化技術の進歩などを背景に、VDIはもっと多様なメリットをもたらすソリューションへと進化している。最新のVDIソリューションはどのような機能を持ち、導入によりどのようなメリットを得られるのだろうか。ここでは10のメリットが本当かどうかを検証していこう。

ワークスタイル変革にVDIは役立つのか？

　VDI導入のメリットとして今一番注目を集めている理由は、なんといっても柔軟なワークスタイルの実現だろう。そこでまず、ワークスタイルの変革という視点からVDIで得られるメリットを検証していこう。

1．テレワークなど新しい働き方に対応しやすい、は本当か？

　この答えはもちろんイエスだ。もちろんVDIが唯一の解という訳ではないが、セキュリティやコンプライアンスの面から考えると最適な答えの1つと言えるだろう。

　アプリケーションやデータをすべてサーバ側で管理するため、作業する場所は一切選ばない。出先の営業マンが、ふらっと立ち寄ったカフェで、自席とまったく同じように作業できる。また業務に関するデータは端末側にも残らず、USBメモリやCD／DVDの使用を制限することでデータを持ち出される恐れもない。

2．VDI環境であればBYODを導入するのも簡単、は本当か？

　BYOD（私物の持ち込み）を導入しやすくなるというのも、本当のことだ。そもそもVDIであれば、どのような端末からでも同じデスクトップ環境、アプリケーション、データにアクセスできる。それぞれが使いやすい端末を持ち込んで業務に当たることで、業務効率の向上も望めるだろう。私物で利用する場合のポリシー設定やその適用も簡単だ。

3．スマートデバイスからでも使いやすい、は本当か？

Blast ユニティタッチ

統合ワークスペースにより、時間や場所を問わずにアクセス可能

　実は、これは必ずしも本当とは言えない。そもそもPCのデスクトップ画面はマウスとキーボードによる操作が前提で、必ずしもタッチパネル用途に作られていないからだ。

　しかし、こうした問題も大きく改善されてきている。たとえば、VMwareの仮想デスクトップソリューションVMware Viewで提供されるクライアントアプリには「Blast ユニティタッチ」という機能が搭載されている。これは仮想デスクトップ上のWindows OSと同期されたメニューバーが用意されることで、タッチパネル端末上でデスクトップを簡単に操作するための機能だ。

　また、デスクトップとワークスペースサービスを統合的に提供するVMware Horizon 6には、アプリやデスクトップ、クラウドサービスに一元的にアクセスするための「ワークスペース」機能も用意され、スマートデバイスを含むあらゆるデバイスから業務を行う際のポータル的な役割を担っている。こうしたスマートデバイス向け機能群の充実は、場所を問わないワークスタイルの実現に欠かせないので使い勝手をしっかりチェックしたいところだ。