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  • 2014/02/25 掲載

企業ネットワーク、コストと品質のバランスをとる難問にどう挑む?

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当たり前のように利用される企業のネットワーク。しかし、そのネットワーク帯域が不足すれば、ただちに「つながりにくい」「データ転送の時間がかかる」「遅延により転送データが失われた」といった問題を引き起してしまう。今やネットワークは企業活動のインフラとも言うべき存在。どうしても余裕を持った敷設をしがちだが、それでは余分なコストを支払い続けることになりかねない。そこで重要になるのが「キャパシティプランニング(回線収容力計画)」だ。しかし、企業を取り巻く環境は日々変わっており、品質(帯域幅やスピード)とコストのバランスをとって設計するのは非常に難しい。企業は、この難問にどのように取り組めばいいのだろうか。

企業ネットワーク、数千万円単位でコストが動く

 ネットワークは速ければ速いほどいい。これを否定するITユーザーはいないだろう。大量あるいは大容量のデータを何のストレスもなく瞬時に送受信できる環境があれば、もっとスマートに、もっと創造的に仕事ができる、と希望を抱く。しかし、実際にはその対価として回線費用が発生する。近年は容量単価が下落傾向にあるが、企業向けのブロードバンド回線は実はそれほど安価ではなく、敷設する本数も相当数に上る。

 そこで重要になるのが「キャパシティプランニング」だ。たとえば、金融機関が日本全国に数百存在する支店向けに、データセンターを起点としたネットワークを再構築するとしよう。勘定系データと情報系データ、両方通すとして幹線は100Mbpsで十分か、それとも1Gbps必要か。帯域保証は必要とするのかしないのか。暗号化通信は必要か必要ではないか。さまざまな検討がなされることになる。

 従来、こうしたケースでは、どうしても利用帯域は多めに見積もってしまいがちだった。というのも、低く見積もって業務の遅延や中断を招くわけにはいかないからである。しかし、そのための対価は非常に大きい。拠点数や求める環境によって変わってくるが、場合によってはトータルで数千万円単位で変わってくることもあるのだ。

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コストと品質のバランスをとる難問にどう挑むべきか?

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