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  • 2013/11/23 掲載

グローバル時代を勝ち抜け 現場力を高めるための4つのポイント「SMAC」とは?

コラボレーション基盤強化で市場ニーズと商品をつなぐ

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よいモノをつくれば売れるという時代は終焉した。昨今の企業に求められているのは、現場で何が起きているのかを迅速に把握し、商品の開発や戦略に結びつけることだ。そこで必要になるのが、営業と開発が連携しながら仕事を進めたり、現場の意見を吸い上げたりできる仕組み作りである。現場力を高め、グローバル時代を勝ち抜くためには何が重要なのか。企業システムにおけるコラボレーション基盤の活用事例から探っていきたい。

ソニーやカシオが海外で成功している理由

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日本アイ・ビー・エム
コラボレーション・ソリューションズ
事業部
行木 陽子氏
 日本企業が持つ高い技術力については誰もが異論のないところだろう。しかし、多様化する市場において、いくら性能やデザインが良くても製品が売れるとは限らない。その理由を「ユーザー何を求めているのか、一番よく分かっているのは現場です」と語るのは、日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)の行木陽子氏だ。

 ソニーはインド市場の薄型TVのシェアで、サムスンを抜いて一位に躍り出た。これは現地マーケットを詳細に調べ、赤色と青色の鮮明さに強くこだわるインド人の志向を強く反映した結果だ。技術力だけに溺れて現場を見ない日本企業が多い中で、まさにソニーは現場の声を聞いて成功した。

 同様に、カシオの「自分撮りカメラ」が中国の若い女性の間で爆発的な人気を博している。角度設定や美白効果などの機能を搭載したもので、自分自身をキレイに撮れるものだ。スマートフォンの機能に内包され、もう伸びないという声もあったカメラ市場でも、リサーチして商品をつくれば売れるという証明になった。

 このようなビジネスチャンスを生かせる現場をつくるためにはどうすればよいか。

 行木氏は「営業と開発が単独で動くのではなく、うまくつながりながら仕事をしていく、つまり、現場をつなぐことです。そのためには社員がどこからでも自発的に情報を発信できる環境や、発信した社員やナレッジに辿りつける情報の可視化、いま起きていることを迅速に伝えられるスピードが求められます」と説明する。

 行木氏によれば、これを実現するために必要な4つのコア技術があるという。

現場力を高める4つのポイント「SMAC」

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