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  • 2012/05/07 掲載

ビッグデータ活用とBCPという「攻守一体」を実現するITインフラ構築のヒント

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日本市場がシュリンクする中、「ビッグデータ」と呼ばれるデータ活用によって、新たな市場の掘り起こしや競争力強化を図る企業が増えている。ただし、こうした攻めの投資が求められる一方で、昨今の自然災害やセキュリティ被害を受けて、BCP(事業継続計画)やデータ保護、さらにコストを削減といった「守り」も求められている。言わば、相反する“攻守一体”の投資が求められているわけだ。こうした課題を解決できるITインフラ構築のヒントを探った。

攻めと守り、両者を満たす効果的なIT投資を考える

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レジのPOSやソーシャルメディア、センサーなどから日々生まれる膨大なデータを活用して、企業力向上に結びつける動きが活発化する一方で、そのデータ量に耐えられないITインフラが少なくない
 「ビッグデータ」という言葉を最近よく耳にするようになった。ここ数年の間にネット上を行き交う情報量が爆発的な増加傾向を示していることは周知のとおりだろう。実は、この莫大な情報のなかには、一見何げなく思われても、ひとたび見方を変えれば貴重な「宝の山」になるような情報が隠されていることも多い。

 いま企業にとって、このような情報をいかに活用し、企業戦略に組み込んでいくかということが重要なポイントになっている。これは、いわば企業にとって「攻め」の情報活用になるものである。うまくデータを活用できるかどうかで、競争力に大きな差が生まれつつある。

 しかし、ここ数年に渡り、国内企業は大変厳しい経済状況に置かれていることも事実である。リーマンショック、急激な円高、東日本大震災による影響と、測り知れないダメージを立て続けに受けており、情報システム基盤を整備するにしても、ただやみくもにIT投資が許されるような恵まれた企業は少ないだろう。

 また今回の大震災を教訓にBCP(事業継続計画)も視野に入れた、いわば「守り」のIT投資も行なっていかなければならないことも明白になった。どの企業もコスト削減という重いプレッシャーがのしかかり、限られた予算枠のなかで、いかに最大限の効果を発揮できるかという「二律背反的な条件」を満たすことが求められている。

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ビッグデータ活用とBCP、攻守を両立するITインフラの構築

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