「縦割り組織を結びつけ、人と情報を1つに集めて可視化するのがGRCの役割」--米EMC デビッド・ウォルター氏
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あらためて問われる複合的なリスクへの対応
GRCの中で中心となるのは「ガバナンス」で、これは企業が “何を実現するためにビジネスを行っているのか”ということを明確にし、その目的を達成するために絶対必要なポリシーを策定することです。次に「リスク」とは、この目的の達成に障壁となるものを意味し、それを特定して取り除くことを目指すものです。最後の「コンプライアンス」とは、ガバナンスで決定したポリシーが守られているか、効果を測定するプロセスです。「実施にあたって何か問題は検出されたか」「それらの問題はどれだけ解決されたか」「どれだけ効果的に行われているか」といったことを把握するのが目的となります。
既に多くの企業において、何らかの形でリスク管理部門やコンプライアンス部門を用意していることでしょう。しかし、これまでそうした組織は縦割りになっていて、たとえば監査部門と法務部門、ベンダー管理部門が随時協力して動くという発想はなかったかもしれません。GRCはこうした縦割りの組織を結びつけ、人と情報を1つに集めて、経営陣に可視化するためのものです。もちろん現場も可視化のメリットを享受でき、GRCツールの導入は業務の効率化にも貢献します。
リスク管理が企業防衛のための“ネガティブな”管理だとしたら、GRCは企業目標を達成するための“ポジティブな”管理と言えるかもしれません。
導入進むGRC活用の背景にある「管理の複雑性」
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