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  • 2011/09/30 掲載

7割超が経験あり、メール誤送信対策における2つのポイント

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あるセキュリティイベントの来場者に対して行われた調査によると、企業が今メールセキュリティで最も関心を抱いているのは「誤送信対策」で、約4割を占めるに至った。ウィルス対策やスパム対策が一段落したいま、ぽっかりと残った穴が「メールの誤送信対策」というわけだ。多くの企業は、社員への注意喚起や教育で対応しようとしているようだが、それだけでは事故は防げない。メールの活用シーンが増えるにしたがって、ちょっとした「うっかり」誤送信によって、企業にもたらされる損害は計り知れないものになりつつある。本稿では、誤送信防止対策のポイントを探った。

7割が経験あり、いま求められている誤送信対策

 インスタントメッセージングやソーシャルネットワークなど、新しいコミュニケーション手段が次々と登場しているが、企業のコミュニケーション手段の中心は、やはり「メール」だろう。

 そのため、メールを入口にウィルスや脆弱性ファイルを送りつけたり、巧妙な文面でフィッシングサイトに誘導し金銭や情報を搾取する問題は後を絶たない。従来は特定のメールサーバから大量のスパムメールが送信されていたが、最近は振る舞い検知を逃れるため、多数のメールサーバから少しずつメールを送る「スノーシュー」という手法が登場するなど、年々巧妙化、悪質化している状況だ。

 一方で、メールが抱えるもう1つの問題が出口の問題、すなわち内部関係者による誤送信だ。メールアドレスの入力ミスや間違ったファイルの添付などにより、個人情報をはじめとする機密情報が漏れるケースは、依然としてなくなっていない。Proofpointの調査によれば、7割近い人は誤送信の経験があるという。だれしも書きかけのメールを誤って送信してしまったり、添付ファイルを忘れてしまい、嫌な汗をかいたことがあるのではないだろうか。

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誤送信の経験があるか、さらに気付いたのはいつか
(出典:Proofpoint,2010)

 メール誤送信対策が難しい理由は、誤りかどうかの判定が、最終的には人間にしかできないことだ。また、今やメールで重要な情報をやり取りするケースも増えた。流れる情報の質が向上したため、誤送信対策の必要性を感じ、社員に周知している企業は多いが、それだけでは「うっかり」は防げない。システムで対応するしかないのである。

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メールの誤送信対策における2つのポイント

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