業種特有の商習慣までをテンプレート化して、中堅中小企業の効率化とコスト削減を実現
富士通マーケティング 執行役員 ソリューション事業本部副本部長(兼)ソリューション開発センター長 浅香直也氏 インタビュー
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中堅中小企業の業務効率化にはあえて販売管理システムがおすすめ
だが、より多様なタスクが要求されるならば、むしろERPへのシフトがむしろ自然な選択肢となるのではないだろうか。事実、ある調査によれば、中堅中小企業の中でも売上300億円超の、大企業に次ぐクラスでは、ERPへの移行が主流になってきているという。
「とはいえ、それよりも規模の小さい企業では、やはりERPはカネ・ヒトの両面で荷が重く、依然として業務パッケージがメインです。しかし当社があえてERPではなく販売管理システムという点にこだわるのには、もっと積極的な理由、ユーザーにとってのメリットがあるからなのです。」
浅香氏によれば、今まさに「大手はERP、中堅中小はパッケージ」という従来の常識が変わりつつあるのだという。この変化の背景には、いくつかのイノベーションがある。
「もっとも大きなものは、SaaS/クラウドに象徴される『システム間をつなぐ技術』の進歩です。数年前までは、社内に個別のシステムが乱立する『部分最適』の弊害が大きな問題になってきました。いわゆる情報システムのサイロ化ですね。しかしこれらを横に連携させたりリソースを共有したりする仕組みが可能になれば、なんら問題はなくなります。むしろ総花的なERPよりも、自社に必要な機能パッケージだけを選んで導入し、それらを必要に応じて連携させていく方がイニシャル、運用両面でのコスト抑制につながるし、投資効果の最大化という点でも有効です。今後クラウドの普及が本格化していくにつれて、さらにこの傾向は強まっていくでしょう。」
中堅中小企業に対してERPへの移行ではなく、あえて販売管理システムというパッケージをすすめる理由がここにあると浅香氏は強調する。
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